この度、法人向け、花の新規事業を開始致します。(写真はパンフレットの一部です)
テーマは【花のちからであたらしい健康経営】
特に関係する方としては、経営者、経営企画に携わる方、人事部、健康管理・推進部門、健康課題解決に携わる方、
他興味がある方はどなたでも、です。
「会社で働く従業員を対象に、花のワークショップで楽しい時間を過ごし、リフレッシュ。
(主にフラワーアレンジメントをつくります)それが、個々のモチベーションアップ、仕事のパフォーマンスアップに
つながり、長期的視点で会社の成長にも好影響をもたらす。そして当店はこの事業で得た利益の一部を、
難病をもつ子どもの支援団体に寄付する。」
というプロジェクトです。
詳細を以下に載せます。
【健康経営】という言葉はご存じでしょうか?
『従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性を高める投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること』というものです。(企業の健康経営ガイドブック(改定第1版)(経済産業省))
●例1-体調不良に伴う労働生産性損失
「アブセンティーイズム」なんらかの病気によって会社を休む状態
「プレセンティーイズム」出勤はしているものの体調が優れず、生産性が低下している状態(慢性疲労、うつ病、
腰痛・頭痛・歯痛、花粉症、生活習慣病など)
これらの損失コストは、低リスクレベルの従業員が年間平均59万円、高リスクレベルの従業員が年間平均172万円で
あった。
●例2ー健康保険組合の医療費の中で、歯科医療費は他の疾患に比べて高い。プレセンティーイズム/アブセンティーイズム
などの労働損失の問題としても重要。
ある企業では、全従業員を対象に歯科保健活動を導入し、その結果2年後には「予定外休暇(当日の突然の休暇)」が
55%抑制された例がある。
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従業員の健康管理・推進を積極的におこなっていくことが重要
健康診断受診率の向上、働き方改革、労働環境の整備、メンタルヘルス研修など、様々な施策がある中で、大事なキーワードのひとつに【ウェルビーイング】があります。
【ウェルビーイング】とは、健康や幸せよりも広い意味をもつ、身体的、精神的、社会的に良い状態を表します。
幸せを感じている従業員は、そうでない従業員と比較して、創造性が3倍高い、生産性が30%高い、売り上げが37%高い、欠勤率、離職率が低いなど、多くのことが研究で明らかになっています。
また幸せな従業員は、利他的で、チャレンジ精神が強く、仕事への満足度が高く、エンゲイジメント(会社や仕事への愛着や没頭の傾向)が高く、レジリエンス(危機から立ち直る力)も高いことが知られています。
花は、この【ウェルビーイング】に大きく貢献できると、私は考えています。
その理由は主に以下の3つです。
①花のリラックス効果
花は可愛くて癒やし、と思ったことのある人は多いのではないかと思いますが、これは科学的に明らかになっていること
です。花を見る、香りをかぐことで、心拍数が減少、副交感神経の働きが高まり、リラックスすることが分かっています。
また、高齢者施設でのフラワーアレンジメントの活動は、参加者間のコミュニケーションを促進し、笑顔や会話の増加に
つながることが報告されています。
②五感への刺激、自分で考えてやりとげること
フラワーアレンジメントをつくることは、五感をフル活用して、集中力を必要とします。何通りもある花の色合わせや
配置などを、自分で考えて最後まで完成させることは、達成感や満足感を得られ、ポジティブな気持ちになります。
(誰もができる程度の難しさであることもポイント)
また、自分の仕事と全く関係のないことからヒントを得ることは良くあることだと思います。例えば、折り紙の技術が
NASAの探査機の設計に生かされていたりなど、多くの例があるでしょう。フラワーアレンジメントをつくることは、
なかなか奥が深い作業ですので、自らの仕事におけるインスピレーションを得られる可能性があります。
③あたたかい心のやりとり
「花を贈ることは、人の気持ちを伝えること」だと私は常々思い、その方の気持ちをのせられるよう花を束ねています。
自分で作ったアレンジメントを家族にプレゼントしたり、会社内で見せ合ってコミュニケーションをとることは、
その日1日のささやかなあたたかい時間になるのではないかと思います。そういう、ささやかさの積み重ねが、今日は
いい1日だった、また明日もがんばろうと思えることにつながるのではないかと、個人的に思っています。
実際にある研究では、花を受け取った人は、喜び、感謝、幸福感といったポジティブな感情を即座に示し、その効果が
数日間持続することが分かっています。また花は、他の贈り物(果物やキャンドルなど)よりも、感情的な反応を引き出す
ことが示唆されています。
以上より、RAGGIO UN METROは花を通して、従業員の皆さまが生き生きと、楽しく働くことに貢献したいと思い、
この事業を開始いたします。
また私は、子どもの看護師として働いてきた経験があり、とりわけ病気をもつ子どもたちが楽しく生きることができるよう、
貢献していきたいと思っています。そのため、このプロジェクトの利益の一部を、難病をもつ子どもの支援団体に寄付致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。
※只今WEBをリニューアルしている最中です。
完成するまでは、事業に関するお問い合わせはメールでお願い致します。
info@raggio-un-metro.com
お手数おかけし申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
《参考文献》
・木と人の関係-サイエンスの視点から-「花セラピーの効果」、千葉大学環境健康フィールド科学センター、池井晴美、
宮崎良文、2021-2022
・An Environmental Approach to Positive Emotion:Flowers(環境からのポジティブ感情へのアプローチ:花),human-
nature.com/ep-2005.3:104-132、Jeannette Haviland-Jones
・幸せな職場の経営学、前野隆司、2019
・実践ポジティブ心理学、前野隆司、2017
・健康経営アドバイザー、エキスパートアドバイザーテキスト、2023-2024
RAGGIO UN METRO
清藤育子